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September 23, 2004

ベランダから見える札幌の山

photo/DSCN0861
                  2004.9.23早朝の遠景

我が家のベランダから見える山、それは北西から南方向へ130度ぐらいの視野に入る。
この写真はそのうちの南西部から南に位置する今朝の遠景である。
右から札幌岳、狭薄岳、空沼岳、漁岳などの峯峰が連なる。少し間をおいて左の方に恵庭岳の岩峰が入る。

天気の良い日の暁の姿は鮮明で、陽が射すにつれ山の表情が見てとれる。雲ひとつない夕闇迫る景色は、背景の空間にいくらかの暗い金色の残光があって空との境がくっきりとして山の姿が写真のネガのように映る。
漆黒の夜の山容は残念ながら180万都市の人口照明でなんの空想もかきたてない。

四季の眺望はそれぞれに表情があって素晴らしい。
春はベランダの真向かいにデンと構える札幌の象徴、藻岩山の麓から白いこぶしの花と、黄色い山吹の花、それに淡い緑の新芽で始まる。
稜線の木立の幹が見えなくなる新緑の5月終わりごろ、ようやく遠景の山が白いベールを脱ぎ始める。その表情はこれからの1年の景気を占うかのような残雪模様が表れる。
初夏に多い小雨の日は、近くの山だけが萌黄色に色ずくのが見え、山は生き生きと蓄えていたエネルギーを発散させてだんだんとその量感を増していく。
真夏の恵庭岳のピークは尖鋭な岩峯が陽炎でゆれている。
紅葉の秋は春とは逆に奥の山から始まるが、眼には遠くの山の色彩は判然としない、ただ青いだけ。
札幌近郊の紅葉の見所が盛りを過ぎる頃、藻岩山が赤、黄、茶褐色、それに常緑樹の濃淡を重ねまじえて全山を華やかに染める。
それから初冬までの景色、一枚一枚葉を落としてさびれていく様は一抹の哀愁がつのる。
まもなく北西に位置する手稲山が冠雪すると真っ直ぐに冬に向かう。冬景色は遠くの山ほど厳しい姿に映る。
雪の日の晴れ間に姿を見せる札幌岳は男性的で厳しさを増す。よく晴れた日の連山は屏風のごとくの眺望で雪の反射光が鋭く銀白の輝きで映る。そしてまた春がめぐる。
これが我が家のベランダから見える四季折々の山の表情である。

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